学校は社会と地下通路でつながっている
学校は社会の縮図だといいます。学校で起こっていることは社会のなかにもあると。だから、子どもたちが通う学校を、明るく住みよいものにするためには、まずは社会が変わるべきだという考え方です。まったくもってその通りです。これを引っくり返せば、社会は変わりようがないので学校も変わりようがないともいえます。平和でもなく、公平でもない、掃き溜めにとどろく人間の業が、渦巻くのが社会です。学校もしかりで。子どもたちは丸腰でやってきて学校でいろんなめに遭います。いろんなめに遭っている人を目にします。だけど卒業して、ほんとの社会に出てみれば、社会の縮図とはいえ、学校はまだしも守られた場であったことを、ぼんやり思い出すかもしれません。あるいは、その逆で、社会に出て初めて笑顔になれたという人も、いるかもしれません。どのみち学校は社会と地下通路でつながっています。
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